2018年5月25日 和船の定期修理 工房で作業
いよいよ工房内で和船の定期修理がはじまりました。
はじめに銅板をはがしていきます。今回の船はだいぶ老朽化が
進んでいるので船体木部の状態を確認しながらの作業になります。
船尾の材料の角が破損しているので角の部分を木材で補強します。
舷側の防舷材は基本的に使えるものは再利用します。
破損している前部両舷の材料だけ替えます。
櫓を載せる櫓床に付いている「置き座」がだいぶ消耗しているので
元の形から復元して新しく作りました。
櫓床と置き座は組継ぎを使っているのでぴったりと
収まるように何度も調整しながら入れる。
この船は痛みが激しいので船体にボルトを通して補強しましたが
銅と鉄と海水による電蝕でボルトが腐食していました。
新しいボルトに交換して取付位置も水に浸からない位置に変更しました。

銅板剥がし
複雑な形の船尾部分の作業
櫓床に付け替えた「置き座」